2年間松江に住んでいた間、今まで知らなかった美味しい食べ物やお菓子にたくさん出会ったが、春の和菓子といえば、何と言っても天満屋さんの「元祖みどりの桜餅」。上品な甘さの漉し餡、薄いのになぜかもちもちした食感の皮、桜葉のほのかな塩味...この桜餅は1度食べたら絶対忘れられない美味しさだ。桜餅が一見地味な緑色をしているのは、天満屋さんがある雲南市三刀屋町は見事な御衣黄並木で知られているからだ。
↑写真: 満開の御衣黄(2008年4月20日撮影)とみどりの桜餅
写真で並べてみると、御衣黄の「上品だけれども地味な感じ」も見事に表現した和菓子だと改めて驚かされる。
天満屋さんのみどりの桜餅に初めて出会ったのは2年前の3月。たまたま松江から車で広島方面に行く予定があってその折に立ち寄った。その時、桜餅はすでに売り切れだったのだが、予約客のために取り置いているものがあるからと1パック売ってくださった。私がたった1パック買いたいと言ったばかりに、店主は予約客との約束の時間までに急遽追加で桜餅を作らなければならなくなった。本当に申し訳ないと思いつつ、お心遣いに感謝して購入させて頂いた桜餅は予想をはるかに超えた美味しさだった。
それから約1ヶ月後、今度は御衣黄のお花見に三刀屋町に再び出かけた時は、「花より桜餅」(?)、花見をする前に桜餅をしっかりgetしたことは言うまでもない。
(お店に直接買いに行く時は、自分ががっかりしないように&お店にご迷惑がかからないように、たとえ1パックでも予約しましょう!(^^;)ゞ)
今日は特別限定販売の情報を事前入手し、この「みどりの桜餅」を「にほんばし島根館」で購入。小さな和菓子屋さんの温かいお心遣いや真っ正直なお仕事ぶり、そして満開の御衣黄の桜並木の風景など、あれこれ思い出す「みどりの桜餅」、やっぱりとっても美味しかった。
「みどりの桜餅」は今の時期(5月初めまで)の限定品。お店のHPからネットで注文できます。看板商品の「しっぽも一役」(可愛くて美味しい最中)もお勧め!→
天満屋さんのHPはこちら。
東京「にほんばし島根館」での今年の販売は、4月17日までの毎週水曜と土曜、数量限定です。